自動車業界

このページでは、自動車搭載用の音声認識技術と音声合成技術にフォーカスします。特に「カーナビゲーション」を中心に、自動車業界の現状の技術について解説していきます。

自動車業界と音声合成の現状

近年、自動車業界が力を入れているのが「接続(Connected)」「自動運転(Autonomous driving)」「シェアサービス(Shared mobility & Services)」「電動化(Electric powertrains)」の4つの頭文字を組み合わせた「CASE」。中でも、自動運転をサポートする重要な「カーナビゲーション」のパーツとして、音声認識技術と音声合成技術の開発が進んでいます。

カーナビの導入事例

ホンダ・パーソナルアシスタント

自動車製造・販売会社のホンダが発売した電気自動車(EV)『Honda e(ホンダ イー)』のインターフェース「Hondaパーソナルアシスタント」は、喜び・悲しみ・怒りの感情を表すことのできる音声合成エンジンを搭載しています。ドライバーは友達と話すような感覚で、インターフェースと対話しながら、交通情報や充電ステーションの情報などをリアルタイムで入手することができます。

参照元:ReadSpeaker公式HP:https://readspeaker.jp/news/articles/casestudy20200929_honda.html

Spotify・Car Thing

Spotifyがアメリカ限定でリリースしている車載向けスマートプレーヤー「Car Thing」。ダイヤル操作・タッチパネル・音声で操作でき、オリジナルボイスを持っています。機械組み込みにもクラウドにも対応して、自然な音声を出せる音声合成エンジンが搭載されています。

参照元:ReadSpeaker公式HP:https://readspeaker.jp/news/articles/casestudy_20210921-01_Spotify.html

ユピテル・ポータルブルナビYERA

ユピテルの連携・拡張機能型高機能ポータブルナビ「YERAシリーズYPB706si」は、機器組み込み用音声合成エンジンを搭載。人の声をベースにした高音質な音声で、感情表現も豊か。カスタマイズできる柔軟性が特徴です。

参照元:エーアイ株式会社公式HP:https://www.ai-j.jp/topics/1849/

オートモーティブ・アシスタントとは

自動車業界で注目されている「オートモーティブ・アシスタント」は、スマホのSiri(iOS)やGoogle アシスタント(android)のように、ドライバーが運転中に声をかけると、的確なナビゲーションができる機能です。

「会話を楽しむようにドライバーに情報提供できる」「ロードノイズ(走行中の騒音)の中でもドライバーの声を正確に聞き取れる」「ドライバーの声から感情を推理して反応する」 など、スマホのアシスタント機能よりも、レベルの高い技術が求められるオートモーティブ・アシスタント。現在、自動車用の音声認識や声紋認識、音声合成やAI技術が導入され、さらなる開発が進められています。

人と車をつなぐインターフェースの進化

「スマホやタブレットなど車の外部のインターフェースとの接続」「自動運転機能」「車を共有するシェアサービス」「ガソリンを燃料とする自動車から電気自動車への進化」など、新しい時代に向けて進化を続けるカーナビゲーションシステム。この業界において音声合成技術は欠かすことのできない技術となっています。

本サイトでは自動車業界での利用が期待できる「音声合成ソフト」のおすすめを、ニーズ別に紹介しています。
目的に合うソフトがあるか、ぜひ下記3選をご確認ください。

目的に合ったものはどれ?
ニーズ別音声合成ソフトのおすすめ3選

音声合成ソフトは入力した文字情報などを基に、電話の自動応対やe-learning教材、カーナビ、ゲームのキャラクターなど、さまざまな場面で「声」の役割を担ってくれるものです。
本サイトでは、数ある音声合成ソフトの中でも他社に負けない強みを持った3社を、その特徴ごとに紹介しています。

調整が簡単で質の高い
音声合成をしたい

AITalk®
(株式会社エーアイ)
特徴
先端ディープラーニングを導入した独自の技術で、
音質・肉質感の向上、多様な発話表現を実現。
利用シーン
日本語・英語・中国語をメインに、
品質重視のカーナビや館内放送、ニュース読み上げなど

芸能人の声を使った
音声合成をしたい

コエステーション
(コエステ株式会社)
特徴
9万以上の一般ユーザーだけでなく、
40以上に
のぼる有名人などの
豊富な「コエ」の数。
利用シーン
世界観やPR要素重視の
ゲームやYouTube動画など
(エンタメ系)

外国語をメインに
音声合成をしたい

ReadSpeaker
(HOYA株式会社)
特徴
中国語と区別して広東語も。
日本語、英語(アメリカ・イギリス)、韓国語をはじめ、
24言語に対応。
利用シーン
観光案内や美術館の音声ガイダンスと
いった、
外国籍の方の利用が多い場所など

【選定基準】Googleで「音声合成ソフト」と検索して出てきた、14社の中から、以下の条件に当てはまる企業を3社選出しました。(2022年2月調査時点)
・AITalk®
日本語話者が最多。ディープラーニングを用いた先端技術であるDNN音声合成を使った独自エンジン
・コエステーション
声優や芸能人などプロの声数が最多
・ReadSpeker
外国語の種類が豊富で、唯一外国語におけるイントネーション調整が可能。