最近は、API連携ができる音声合成ソフトが多数展開されています。本記事では、「音声合成ソフトのAPI連携とは?」というところから、音声合成ソフトでAPI連携をするメリットを解説しつつ、API連携ができる音声合成ソフトを紹介します。
APIは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」を略した名称です。APIはすでに存在するプログラムやサービス同士の間をつなぐ役割があります。
APIを利用するメリットは、すでに利用したいプログラムやシステムがある場合、API連携を行うことでプログラムやシステムを開発しなくてもそれを利用することが可能となる点です。
音声合成ソフトをAPI連携することで、Webサービスなどを利用して自分で音声合成ソフトを用意しなくてもサービスを利用し、音声を作ることができます。音声合成ソフトのAPI連携には、開発コストや運用コストを削減して音声合成ソフトを利用できる、さまざまなデバイスで音声合成ソフトを使用できるなどのメリットがあります。
美音工房DLLは、高品位合成音声編集ソフトウェア「美音工房 奏」の合成音声を組み込むことができるAPIです。肉声に近いなめらかな合成音声に定評があり、さらに発音やアクセントなどを調整することができます。コールセンターや自動発券機などの音声への活用事例があり、機械に音声を組み込みたい時に適した音声合成ソフトです。
speechCloud APIは、オリジナルボイスの作成が可能であることに加え、20以上の言語に適している「ReadSpeaker」の音声をクラウドAPIで利用できるサービスです。Webサービスやスマホアプリの開発に適しており、開発時に数行のコードを追記するだけで合成音声を利用できます。シンプルでわかりやすい操作で、手軽に合成音声を作成できます。
Watson Text to Speechは、既に開発済みのアプリケーションやWatson Assistant内で作成したテキストを音声変換できるクラウドAPIサービスです。幅広い言語に対応しているため、多くのユーザが自社のサービスを母国語で理解することができます。自然な音声に変換できる点が特徴で、コールセンターのカスタマーサービスに活用するなどの導入事例があります。
CoeFontは、ポイント制で音声合成ソフトを利用できるサービスです。音声の種類が3,000種類以上あり、ユーザーのニーズを満たした音声を作成できます。自分の声を音声合成につける点もポイントです。無料プランと有料プランがあり、Enterpriseプランに加入することでAPIサービスを利用できます(費用は要問合せ)。
API連携の音声合成ソフトを使用することで、自社で音声合成ソフトを用意しなくても低予算で音声作成を行えるほか、多機能なサービスを利用することができます。それぞれの用途に適したAPI連携の音声合成ソフトが展開されていますので、やりたいことに合ったものを利用するとよいでしょう。
以下のホームページでは、音声合成ソフトに関するさまざまな情報を発信しています。音声合成ソフトについての理解を深めたい人は、ぜひ参考にしてください。
音声合成ソフトは入力した文字情報などを基に、電話の自動応対やe-learning教材、カーナビ、ゲームのキャラクターなど、さまざまな場面で「声」の役割を担ってくれるものです。
本サイトでは、数ある音声合成ソフトの中でも他社に負けない強みを持った3社を、その特徴ごとに紹介しています。
調整が簡単で質の高い
音声合成をしたい
芸能人の声を使った
音声合成をしたい
外国語をメインに
音声合成をしたい
【選定基準】Googleで「音声合成ソフト」と検索して出てきた、14社の中から、以下の条件に当てはまる企業を3社選出しました。(2022年2月調査時点)
・AITalk®
日本語話者が最多。ディープラーニングを用いた先端技術であるDNN音声合成を使った独自エンジン
・コエステーション
声優や芸能人などプロの声数が最多
・ReadSpeker
外国語の種類が豊富で、唯一外国語におけるイントネーション調整が可能。